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| この作品は琳派 酒井抱一筆「月に波濤」より図案を参考にして描いています。 |
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満月の月満ちて産まれるという意と波濤の勢いのある様で吉祥を表し、結婚式などおめでたい席での装いにはふさわしい図柄で家の繁栄を意味します。 黒留袖は一般的にオーソドックスで無難な柄が多いのですが、この黒留袖はかなり一目を引きます。 |
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荒々しく躍動感のある波しぶき、そしてその波間に見える凛として全てを見つめる月。 普通、ここまで大胆な構図ですと品が無くなりがちですが、さすがは北川の作品と言うべきか、少しも嫌味がなくそれどころか見る者の心を捕らえて離しません。 月は、艶消しの金箔でしかも一色ではないので深みがあります。 波しぶきは金糸の刺繍で縁取りをされ、褐色(かちいろ)に、これもまた艶消し銀色の箔がちりばめられています。
波しぶきと月だけというシンプルですが存在感があり、これこそ逸品物というべき作品に仕上がっています。 |
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